注目の新機能&GA(一般利用可能)アナウンスが盛り沢山!『dbt Cloud Launch Showcase』視聴レポート #dbt
日本時間2024年05月15日 午前1時から開催されていたdbt Cloudのウェビナーイベント『dbt Cloud Launch Showcase』。こちらのイベントで数多くの新機能、GAリリースの情報がアナウンスされる形となりました。
差し当たって、プライベートベータ版として紹介された以下2つの新機能『dbt Assist』と『ローコードエディタ』については単独記事としてそれぞれ公開しましたが、
このイベントではその他にも様々な情報がアナウンスされていました。基本的にはdbt公式ドキュメントの以下『リリースノート』に2024/05/14付けの情報として記載されています。当エントリではこのリリースノートを読み解く形でその他発表されたものについて紹介していきたいと思います。
目次
プライベートベータ/ベータ機能としてのアナウンス
『dbt Assist』がアナウンスされました
強力な人工知能(AI)コパイロット機能:dbt Cloudでの開発を自動化し、機能するデータの提供に専念できるようにサポート。2024年05月14日時点ではプライベートベータ版、Enterpriseプランでのみ利用可能。
『ローコードエディタ』がアナウンスされました
dbt Cloud内で提供されるGUI上で、ドラッグアンドドロップ操作を通じて dbtモデルを作成したりといった編集作業をサポート。2024年05月14日時点ではプライベートベータ版。
VS Code拡張がdbt Cloud CLIユーザー向けにも利用出来るようになりました
VS Code拡張機能『Power user』がdbt Cloud CLIユーザー向けにリリースされました。このエクステンションはdbtとSQLの開発を加速させ、ソース定義やSQLからモデルを生成するなどの機能を備えています。2024年05月14日時点ではベータ版。
GA(一般利用可能)としてのアナウンス
過去アナウンスがなされていた機能についても、今回のタイミングでGA(一般利用可能)となったものも数多くありました。
dbt Cloud CLIがGAになりました
dbt Cloud CLIが全ユーザーに一般提供(GA)されました。dbt Cloud CLI では、ローカルのコマンドラインから dbt Cloud開発環境に対してdbtコマンドを実行することができます。
Unit TestsがGAになりました
新しいテストの形としてv1.8から利用可能とアナウンスされていた『Unit Tests』がGAとなりました。この機能は以下の条件で利用可能となっています。
- dbt Core:v1.8以上
- dbt Cloud:「最新バージョンに保つ(Keep on latest version)(これは詳細後述)」を選択したdbt Cloudアカウント
ステージング環境(Staging environments)がGAになりました
dbt Cloudにおける「環境(Environments)」の新しい種類として「ステージング環境(Staging environment)」が利用出来るようになりました。本番データへのアクセスを制御しながら、デプロイメントワークフローやツールへのアクセスを開発者に許可する事が出来るようになります。すべてのdbt Cloudユーザーが利用可能です。
dbt Explorerの機能が諸々GAになりました
dbt Explorerの現在の機能(カラムレベルのリネージ、モデルのパフォーマンス分析、プロジェクトの推奨事項など)が、dbt Cloud Enterprise および Teams プランで一般利用可能になりました。エクスプローラーを使用すると、モデル、ソース、カラムを含む dbt Cloud プロジェクトをより簡単にナビゲートし、最新のプロダクションまたはステージング状態をより良く理解することができます。各機能の詳細については下記公式ドキュメントをご参照ください。
- dbtプロジェクトの探索
- 複数プロジェクト間の探索
- カラム(列)レベルのリネージ
- モデル実行パフォーマンスの計測
- プロジェクトレコメンデーション(Discovery APIからのメタデータを使用して、dbt_project_evaluatorパッケージからプロジェクトに関する推奨情報を提供)
dbt MeshがGAになりました
dbt Meshは、組織がチームとデータ資産を効率的に拡張するためのフレームワークです。ガバナンスのベストプラクティスを促進し、大規模なプロジェクトを管理しやすいセクションに分割します。dbt Cloud Enterpriseユーザーが利用可能です。
dbt Semantic LayerにおけるTableau Desktop、Tableau Server、Google Sheetsの統合がGAとなりました
Databricks経由のOauthログインのサポートがGAになりました
dbtクラウドにおけるMicrosoft FabricのネイティブサポートがGAになりました
その他
その他にも幾つかトピックが紹介されていましたのでこの項でまとめて紹介。
Azure Synapse Analyticsのネイティブサポートのプレビュー
dbt Cloutに於いてAzure Synapse Analyticsのネイティブサポートがパブリックプレビューで利用可能になりました。
dbt Cloud IDEの機能強化
dbt Cloud IDEを改善するための継続的なコミットメントの一環として、Git リポジトリの上限を 10GB に設定するなど、dbt の開発を高速化するためのファイルシステムが改善されたようです。
直近(2024年05月中?)に来ると思われる更新トピック
時期が"今月(リリース日が2024年05月14日なので2024年05月中?)"と名言(Also available this month)されているトピックとして以下の項目が挙げられていました。
- [更新]: dbt Cloud CLIがAzureシングルテナントで利用可能になり、マルチテナントとシングルテナントの両方のアカウントですべてのデプロイメントリージョンでアクセスできるようになりました。
- [新機能]:dbt セマンティックレイヤーは宣言的キャッシュを導入しており、一般的なクエリをキャッシュしてパフォーマンスを高速化し、クエリの計算コストを削減することができます。
- [新機能] [最新バージョンに保つ(Keep on Latest version)]設定がGAになりました。
まとめ
という訳でdbtの最新リリース機能の情報満載だったウェビナーイベント『dbt Cloud Launch Showcase』の視聴レポートでした。3本一気に書き上げた中で幾つか書きそびれていたトピック(動画の中で紹介されていたけどドキュメントが無かった)もありましたので、どこか機会があれば別途その部分に言及してようかなと思います。いやーしかしここまで大量の新ネタ新トピックが出てくるとは思いませんでした。dbt(dbt Cloud)界隈もどんどん賑わって来ましたね。今後の展開が楽しみです。